製造業とソフトウェア業界

ソフトウェアファクトリだとか、製造業の考え方をソフト開発に応用しようって流れがありますね。
で、ソフト開発に特化されたところから学んでいってもいいんだけど、どうせなら元ネタから調べてみた。

IE(Industrial Engineering:生産工学)は1910年代くらいから生産を改善する手法なんかをまとめて出来てきたらしい。
100年前!歴史あるなぁ。
生産の目標はやっぱり「QCD」。
Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)。
もともと日本の工業は「安かろう悪かろう」だった。
これを良くするためにQ(品質)を上げるための努力がされた。
Qが確保されたら今度は競争力をつけるためにC(コスト)を下げるための努力。
しばらくはQCの改善に注目が集まってたんだけど、それに加えてD(納期、リードタイム)も重要視されるようになってきた。
ただDが大事だからってQCを無視していいわけじゃなくて、QCが確保されているのはあたりまえ。
その上でDが差別化の対象になってると。

時代としては「つくれば売れる時代」→「つくったから売る時代」→「売れるモノをつくる時代」と変化してきてるから、売れるモノを作るためのリードタイムを減らす事が競争力のアップになるってことですね。
そのためには製造フェーズでQCDを確保するのではなく、設計フェーズで品質とコスト、多品種化を確保しないと間に合わない時代になったと。

ソフト開発はほとんど設計(コーディングも設計でしょ?)フェーズだからここで品質とコストを〜って話は納得。