なぜ技術はシンプルにできないか

なぜ技術はシンプルにできないか」より。

第一に、技術を開発するのが普通の人々ではなく、技術者であるということ。

マニュアルがなぜ分かりにくいのかって話と共通するかな。
マニュアルは作った人が書くから分かりにくいってどこかで読んだ気がする。
中の人は商品コンセプトが分かってるからウリはここで〜ってなるけど、買う人はウリの部分じゃなくて洗濯機なら洗濯機の洗うボタンが分かればいいだけみたいな。
それは置いといて、技術者ってマニアックだもん。
仕方ないよね。
シンプルに拘る人は徹底的に拘ってまた違うものになりそうだし。

第二の理由は、最低限必要な機能(効率的で素人でも扱える製品とするのに必要な最小限の事柄)と思われることがあまりにも多いことだ。
つまらない追加機能と絶対的に必要な機能との差異は必ずしも明瞭ではない。

仕様策定時によるある事か。

第三は、最も対処が難しい。なぜなら私たち人間の本質に深く根ざしているように思えるからだ。私たちは実際の行為よりも選択を好むものだと自認している事実がある。社会科学者のBarry Schwartz氏が名付けた「選択のパラドックス」について多く語られていることから分かるだろう。結局は無駄なことで場合によっては失望することにさえなるのに、私たちは選択することを求めてやまない。

自分で運転する車の方が人任せの飛行機より安全だと思うようなそんな感情。
確かに・・・。